日本人初「キャサリン?ケンドル賞」を秋元樹名誉教授が受賞
2024.04.19
日本とアジア地域におけるソーシャルワークの発展に重要な役割を果たされてきた、本学名誉教授である秋元樹先生がキャサリン?ケンドル賞を受賞されました。キャサリン?ケンドル賞は、世界中でソーシャルワーク教育を発展させ人権と社会開発を促進することを目指すInternational Association of Schools of Social Work(国際ソーシャルワーク学校連盟?以下、IASSW)による、社会福祉業界の大変名誉ある賞です。
IASSW栄誉?表彰委員会は、秋元名誉教授の受賞理由について、仏教ソーシャルワークの中心的存在であり、ソーシャルワークにおける地域?民族固有の知識体系の発展に貢献されたこと、アジア?太平洋地域で重要な役割を果たし、その貢献は世界的に認められていることを挙げています。
受賞に際して、秋元名誉教授より本学に向けてのコメントをいただきましたので、下にご紹介します。
受賞について
2024年4月6日(土)、パナマにおいて開催された世界ソーシャルワーク?教育?社会開発世界合同会議(国際ソーシャルワーク主要3団体共催)においてキャサリン?ケンドル賞授賞式が執り行われた。キャサリン?ケンドルは、2010年に100歳で逝去するまで、世界のソーシャルワーク教育の発展に貢献し続けたIASSWの名誉会長である。この賞は、世界でソーシャルワーク特に国際分野で顕著な球天下体育教育(実践)業績を残した者に、隔年で1名を選考?授与するものである。その受賞者リストにはその分野における文字通りの世界のトップリーダーの名が連なる。日本人初、アジアでも30年前の第1回受賞者に次いで2人目の受賞である。賞選考委員の一人、ヒーリー名誉教授は授賞式のメッセージで、「秋元教授が受賞に相応しいとケンドルは断言するだろう」と述べた。授賞式のあと受賞者による特別講演が行われた。
日本女子大学について
本学社会福祉学科は、昔から国際に目をやる広い視野をもつ学科であった。上記国際団体誕生の源となった1928年パリで開かれた第1回世界ソーシャルワーク会議には生江孝之先生が出席、戦後も80?90年代小島蓉子先生がIASSW理事をはじめ世界で活躍、1986年に東京で開催された世界合同会議では中心人物として貢献した。同時代、その後も一番ヶ瀬康子先生、佐藤進先生、田端光美先生、谷口政隆先生、中谷陽明先生、須之内玲子先生、小山聡子先生ほか多くの先生が国際に関心を配っておられた。最近では木村真理子先生が国際団体で役員を務められた。デイビッド?ゴフ先生、沈潔先生という海外ご出身の教授たちのご活躍も忘れてはなるまい。卒業生の中にも国際を舞台に活躍する人も少なくない。その中での授賞である。