人間社会学部カリキュラム
4年間を通して、「自分とは違う他人がどう考えているか」を理解しようとする姿勢が身につきます。
「人間と社会」を総合的に学び、一人ひとりが生かされる
より良い社会環境を創造する力を育む学部
本学人間社会学部は「人間社会学部」という名前を最初に掲げたパイオニアです。人文科学だけでなく、社会科学だけでもない、まさに「人間と社会」を総合的に学ぶ新しい試みがこの地から始まったのです。五つの学科(現代社会、社会福祉、教育、心理、文化)は、それぞれの分野で「人間と社会」を深く理解する「豊かな知」、それを応用して「社会的に実践する技」を学ぶさまざまな授業や少人数制の演習、実習科目を提供しています。目標は、豊かな人間性と女性の生涯の基礎となる知や実践力の獲得です。人間と社会を総合的に学び、ヒューマンサービスを中心に拡大する職業分野を視野に入れ、社会に貢献できるキャリア育成をめざします。なごやかでのびのびとした学習環境が、あなたの成長を約束します。
現代社会学科
社会福祉学科
教育学科
心理学科
文化学科
※人間社会学部文化学科は、2023年4月より国際文化学部国際文化学科へ
※2023年度卒業生
※端数処理の都合により、合計が100%にならない場合があります
日本初の「人間社会学部」として1990年に誕生した人間社会学部は、2021年4月、30年近く過ごした川崎市多摩区西生田の地に別れを告げ、目白キャンパスに移転しました。本学はこれで、創立の地に全学部が集うことになり、総合大学としての日本女子大学を新たにスタートさせました。
人間社会学部は、現代社会学科、社会福祉学科、教育学科、心理学科という、特色の異なる四つの学科からなります。移転を機に学部化した国際文化学部とも密接につながりながら、教育の充実と学部の発展を目指します。
コロナ禍もようやく過ぎ去りつつあります。日常が戻ってきたらそれですべて忘れてしまうのが日本社会のいつもの癖ですが、それではいけません。ある意味でコロナ禍は、感染症的現実である以上に、人々のさまざまな思いや感情が混ざりこんだ社会的反応の集積であり、政府の施策のどこが合理的でどこが誤っていたか、唯々諾々と行動制限に従った若者は、不当な処遇を受けたのではないかなど、これから真剣に考えるべきことは山ほどあります。
コロナ禍は一例にすぎません。学問の主題は私たちの身近の至るところに転がっており、それらはしばしば深いところでつながっています。「人間」と「社会」の学の出番です。多様性と柔軟性に富む本学部で、いろんな角度から考え、動ける人になっていってください。
人間社会学部長
遠藤 知巳