球天下体育

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飛び立て世界へ!住居学科4年宮﨑はなえさんの留学記

2024.03.27

「トビタテ!留学JAPAN」15期募集に合格!

スウェーデンのウプサラ大学教育学科に留学中の家政学部住居学科4年宮﨑さん

文部科学省では、大学生および高校生を対象として民間寄附による官民協働での留学支援制度「トビタテ!留学JAPAN」を2013年度から行っています。大学生の留学支援としては、15期目となる2023年度の募集では、応募総数1,356名の中から選考の結果261名が採用され、それぞれの留学地に飛び立ちました。本学家政学部住居学科建築デザイン専攻4年の宮﨑はなえさんも、15期メンバーに採用されたひとりです。
本学の協定大学留学制度を利用してスウェーデンのウプサラ大学教育学部に留学中の宮﨑さんに、「トビタテ!留学JAPAN」への応募の経緯や留学生活について伺いました。

中学時代に芽生えた海外への興味
大学1年次から留学を準備

中学生の頃、友人から勧められたテイラー?スウィフトなど洋楽を聴くうちに自然と英語や海外へ興味を持つようになりました。附属の高校時代には夏季休暇中に3週間のニュージーランド語学研修にも参加し、温かなホストファミリーのもと英語を学びながら現地の歴史や文化などに触れました。同じく高校時代に、国際交流課が提供している「留学準備プログラム」で大学生から留学について話を聞ける機会があり、大学でも留学という選択肢があるのだと知りました。
私が大学生になった2020年はコロナ禍だったため、すぐに短期留学に行くという選択はできなかったのですが、協定大学留学に必要となる学校の成績と語学スコアを意識して、コツコツと留学準備を進めました。語学スコアについては、国際交流課が実施している「TOEFL iBT ?テスト準備コース」を受講したり、TOEFLのための塾に通ったりと対策をしました。2年生の時には授業の空き時間にオンライン英会話にも取り組みました。まだ大学の授業の半分ぐらいがオンラインだったため、自宅など集中できる環境で取り組めたのも良かったかなと思っています。

住居学科を飛び出し
福祉国家スウェーデンへ!

私は2023年8月から2024年6月までスウェーデンのウプサラ大学教育学部に留学しています。
住居学科では、保育施設をはじめとした地域における空間?環境と人々の生活?行動との関係性についての球天下体育をしていく予定のため、福祉国家であるスウェーデンの大学を選びました。また、ヨーロッパ各国へのアクセスもしやすく、さまざまな歴史的建築物を見に行きやすいことも理由のひとつでした。ウプサラ大学教育学部では教育実習が授業に組み込まれており、教育の現場に触れることが今後の住居学科での球天下体育や将来にも役立つであろうと考えました。

スウェーデンの建築家アスプルンドが設計したストックホルム市立図書館にて
スウェーデンの建築家アスプルンドが設計したストックホルム市立図書館にて

募集チラシをきっかけに
力試しのつもりで「トビタテ!留学JAPAN」に応募

「トビタテ!留学JAPAN」(以下、「トビタテ!」)への応募は、ふとしたきっかけでした。2022年の12月、ウプサラ大学への協定大学留学を希望していたため書類の手続きで国際交流課に行った際に「トビタテ!」の説明会のチラシを見つけました。
「トビタテ!」については名前を聞いたことがある程度でしたが、留学への前向きな想いもあったため、軽い気持ちで説明会に参加しました。
話を聞いてみると奨学金制度というだけではなく、それぞれの夢に向かって留学にチャレンジする同世代の人たちと繋がれるコミュニティでもあることが分かり、私の将来にとってプラスになると感じ、また、自分の想いややりたいことがどのくらい認められるのかを試す機会にもなると思い、応募を決めました。
一次審査となる書類審査では、留学計画書のほかにも「トビタテ!」に対して何が貢献できるのかや、自身のアピールポイントについての書類も必要になり、国際交流課実施の講座で何度か添削していただきながら提出し、無事に書類審査を通過することができました。
最終となる二次審査では、面接の他に、プレゼンテーションとグループディスカッションが行われました。面接前にも、国際交流課の講師の方に面接練習をしていただき、本番の面接に臨みました。面接では、「トビタテ!」を支援いただいている企業の人事の方が面接官だったこともあり、30分間楽しくお話ができて手ごたえがあったのですが、プレゼンテーション&グループディスカッションでは、うまく話すことができず、合格は半ばあきらめていました。なので、後日合格と聞いた時は驚きましたし、とても嬉しかったです。
「トビタテ!留学JAPAN」では事前研修のほかに壮行会もあり、そこで知り合った共通点をもつ仲間たちとは留学出発後も連絡を取り合っています。

「トビタテ!留学JAPAN」の仲間たちと
「トビタテ!留学JAPAN」の仲間たちと

約半年が経過した
ウプサラ大学での留学生活

留学で、自分を見つめ直す機会が多くなったと思います。スウェーデンのフィーカ文化やラーゴムの気持ちは時に頑張り過ぎてしまう自分に安らぎと前向きになる気持ちを与えてくれました。
東京で生まれ育ち、附属校から進学してきた私にとって、留学は環境が一変するとても大きな出来事でした。言語がうまく伝わらなかったり、冬は太陽が沈むのが早く気持ちが落ち込んでしまったり、日本にいた時にはなかった寂しさを感じたこともありました。しかし、そのような時に支えてくれたのは友達とのフィーカやラーゴムの気持ちでした。そして、長い夜を照らすキャンドルの灯りも自分の心を落ち着かせるマストアイテムになりました。
自分が今やりたいこと、今しかできないことは何か?という主軸に、少しの行動力とあらゆることへの興味を肉付けして、自分の時間を大切にしながらもなるべく色々なところへ行くようにしています。先日は、ウプサラ城で開催された日本人球天下体育者の交流会にウプサラ大学に留学中のトビタテ15期生と共に参加してきました。球天下体育者として海外で活躍されている日本人の先輩方との交流を通して刺激をたくさん頂きました。
帰国後は大学院に進学し、まちや公共施設を持続可能で誰もが快適に過ごせるようにする球天下体育を積極的に行っていきたいです。

クラスメイトとフィーカを楽しむ
クラスメイトとフィーカを楽しむ

宮﨑さんのスウェーデン用語解説

 フィーカ(Fika): フィーカはスウェーデンになくてはならない「甘い物と一緒にコーヒーを楽しむ」という文化です。学校やオフィスにもフィーカをするスペースがあったりします。ウプサラ大学の授業では、45分に一度10分程度のフィーカタイムがあり、先生も生徒も授業の合間にリフレッシュしています。日本にあったらいいなと思う文化の1つです。
 
ラーゴム(Lagom):ラーゴムは言い換えれば「ほどよく」というニュアンスを持つと思います。自分らしく無理なく生きるというスウェーデンで大切にされている概念です。無理しすぎないことは、自分だけでなく周りのことも大切にする気持ちを持たせてくれます。周りと比べたり焦ってしまうことが多かった私ですが、少しずつ心に余裕を持つことができるようになりました。
 
どちらの言葉も、スウェーデンに来てすぐの頃に大学の先生からこれだけは覚えて欲しいと教えていただいた言葉です。

「トビタテ!留学JAPAN」とは

 

文部科学省は、意欲と能力ある全ての日本の大学生や高校生が、海外留学に自ら一歩を踏み出す機運を醸成することを目的として、2013年に留学促進キャンペーン「トビタテ!留学JAPAN」を開始しました。

第1ステージ(2013年度~2022年度)においては約9,500人の若者が採択され、海外での多様な実践活動の経験等を経て、グローバル人材としての成長を遂げています。
このような成果を踏まえ、引き続き、産学官をあげてグローバル人材育成の取組を強化するため、2023年度から新たなビジョン及びコンセプトを掲げた第2ステージ(2023年度~2027年度)を実施しています。
第2ステージにおいては、新たなビジョン「日本の若者が世界に挑み、“本音と本気”で国内外の人々と協働し、創造と変革を起こす社会」及び、コンセプト「Challenge,Connect,Co-create」を掲げました。事業の3つの柱として返済不要の奨学金を支給する「新?日本代表プログラム(5年間で高校生等4,000人以上、大学生等1,000人以上)」、留学に関する情報の集約とステークホルダーの連携を強化する「留学プラットフォーム事業」、帰国後のトビタテ生が国内外の団体と協働し各方面で活躍する人材を育成する「価値イノベーション人材ネットワーク事業」を実施しています。(「トビタテ!留学JAPAN」ホームページより)