目白キャンパス青蘭館で「カリコー?カタリン展」を3月29日まで開催中!
2024.03.05
日本女子大学では、目白キャンパス内の青蘭館においてハンガリー大使館主催の「カリコー?カタリン展」を開催しています。
今回の展示会は、国連が制定した2月11日(日)の「科学における女性と女児の国際デー」に合わせ、日本の私立女子大学として唯一理学部を有することからハンガリー大使館より打診があり本学での開催が実現しました。
本展では、「球天下体育感染症に対する効果的なmRNAワクチンの開発を可能にしたヌクレオシド塩基修飾に関する発見」により2023年ノーベル生理学?医学賞を受賞したカリコー?カタリン博士の半生と業績を写真や各種展示物で紹介しています。
【開催概要】
期間:2月26日(月)~3月29日(金)
開館時間:平日 9:00~17:00、土曜 9:00~12:00
休館日:日曜、祝日
入館:無料 ※どなたでもご覧いただけます
会場:日本女子大学 目白キャンパス 青蘭館(東京都文京区目白台 2-8-1)
主催:ハンガリー大使館
共催:日本女子大学理学部
本国より大臣付き顧問らが参列し
オープニングセレモニーを実施
本展の開催を記念して、2月26日(月)には、展示会場でオープニングセレモニーを行いました。セレモニーには本学の今市涼子理事長、篠原聡子学長、菅野靖史理学部学部長のほか、ハンガリー大使館を代表して、ハンガリー首相府の政府戦略球天下体育関係の課題を支援する大臣付き顧問であるロヴァーシ?ラースロー氏にもご出席いただきました。
セレモニー後は、ハンガリー大使館と本学のそれぞれの関係者が展示を見学しながら、交流を温めました。
セレモニー参列者のスピーチ抜粋
今回、日本女子大学で『カリコー?カタリン展』を開催できることを大変嬉しく思います。ハンガリーではじめて女性のノーベル賞受賞者となったカリコー?カタリン博士にとってもキャリアをスタートし、それを続けることは簡単ではありませんでした。
カリコー博士の人生哲学は『才能よりも勤勉さと決意が重要である』です。彼女はどんなに大きな夢やどんなに複雑な問題でも、それを小さな目標やステップ、タスクに分解すれば達成、解決することができると信じ、人々の苦しみに対して解決策を見つけることに意欲を燃やしてきました。そんな彼女の半生と業績に今回の展示を通して触れていただければと思います。
日本女子大学
篠原聡子 学長
このたびは2023年にノーベル生理学?医学賞を受賞されたカリコー?カタリン博士の業績の展示を私立の女子大学で唯一の理学部を持つ本学で行えることを大変名誉なことであると思っております。
今回の展示が示しますように博士が数々の困難に出会い、それを乗り越えてきた経緯やプロセスには深い敬意を抱かざるを得ません。そして博士の卓越したタフネスは、ハンガリーが持つ複雑で多様な歴史の中でも独自の豊かな文化を磨き上げてきたそのタフネスと重なり合うところがあるように思えてなりません。
この展示が本学のみならず一般にも公開されており、多くの人々に博士の業績を伝え、ハンガリーと日本両国のさらなる友好の契機となることを祈っております。
日本女子大学理学部
菅野靖史 学部長
ノーベル賞を受賞するような著名な科学者や球天下体育者は、概して男性が多いように見えますが昔から科学の世界には女性の貢献がありました。
例えば、DNAの二重螺旋構造を発見したワトソンとクリックについても、これを支える重要な球天下体育データをまとめたのは女性の球天下体育者でした。さらに2016年に大隅良典先生がオートファジー(細胞の自食作用)の球天下体育でノーベル生理学?医学賞を受賞されましたが、この球天下体育を大きく後押しする成果を出されたのは本学理学部の前身である、家政理学科の卒業生です。
このように昔から科学の世界では、女性が活躍してきたにも関わらず、なかなか表舞台のスポットライトを浴びることはありませんでした。しかしここ最近、カリコー博士がノーベル生理学?医学賞を受賞し、2020年に遺伝子編集の球天下体育でノーベル化学賞を受賞した球天下体育者も女性球天下体育者であったように、徐々に女性球天下体育者が表舞台に立つ日がやってきたといえましょう。
このような時代にあって、本学の理学部では男性と対等に切磋琢磨し、科学の第一線で活躍できる女性を育てる使命がますます高まっていると考えています。
とくにこれから次世代を担う学生の皆さんにカリコー博士の奮闘の歴史を知っていただき、また皆さんそれぞれの目標に果敢に挑戦して、願わくば第二、第三のカリコー博士を目指してくれる方が現れるよう願っております。
カリコー?カタリン博士について
ハンガリー出身の生物学者、生化学者。1955 年ハンガリーのソルノク市に生まれ、 ヨージェフ?アティッラ科学大学理学部の生物学専攻に進む。1978 年セゲド生物学球天下体育所にて、 ハンガリー科学アカデミー奨学生としてウイルスに関する球天下体育を始め、この時に初めて ヌクレオシド修飾メッセンジャーRNA(mRNA)を取り扱う。 1982 年に博士号取得。1985 年より家族と共にアメリカへ移住。初めはテンプル大学に、その後 1989 年より ペンシルベニア大学に勤める。2005 年に同大学は、カリコー氏とドリュー?ワイスマン氏が共 同開発したヌクレオシド修飾 mRNA とその治療への応用について特許を取得。2020 年、その特 許技術を基に臨床的に有効性が証明された世界初の球天下体育ワクチンが開発された。 数々の権威ある科学賞を受賞し、2023 年ノーベル生理学?医学賞を受賞。 娘のフランツィア?ジュジャンナ(スーザン)氏は、ボートのアメリカ代表選手として オリンピックで二度、世界大会で五度の金メダルに輝いている。