秩父の魅力がコミックに!学生が紡ぐ新たな物語
2024.02.26
学生たちが新たな秩父の魅力を発掘してシナリオを描いた縦スクロールコミック「明日、秩父で逢えたら。」が2月13日(火)から公開となりました。このコミックのシナリオは、昨年夏に行われたJWU社会連携科目の授業「課題解決型ワークショップを用いた企画開発」を通して、若年層の観光誘致へ力を入れる秩父市を舞台に、学生たちが自分たちの足で秩父の魅力を再発見し、脚本家の中村允俊氏の指導のもとZ世代の感性で秩父の魅力を織り交ぜ丁寧に紡ぎあげたものです。
物語は、主人公が漫画家を目指し、先輩のもとでアシスタントとして働く様子から始まります。秩父を題材にした漫画の制作に携わる彼女は、いつしか漫画の世界の主人公となり、タイムリープを繰り返していきます。物語には秩父の歴史や文化、観光名所などが登場し、まさに秩父を舞台に繰り広げるタイムリープ?ラブ?ストーリーです。読売広告社、秩父市、西武鉄道との産官学連携「秩父市ストーリー共創プロジェクト」として、学生が制作したシナリオを、漫画家のくじょう氏に漫画化していただきました。今後、西武鉄道池袋駅や車内ビジョンなどでプロモーション動画が流れる広告展開が予定されています。ワークショップを通して、学生たちは秩父の観光、地域活性化への企画開発に取り組みました。
コミック公開日には、秩父市役所で完成披露記者会見が開かれ、国際文化学部の中西裕二教授が出席し、授業の概要説明に加えて「授業に参加した学生25名が、6グループに分かれ、悪戦苦闘しながら優れた原案と台本を作成しました。本日発表されるのは、その中でも優秀な原案を縦スクロール漫画にしたものです。今回の成果で、秩父市の魅力が世界に伝われば幸いです」と話されました。
また、記者会見の中ではコミックのシナリオを制作した学生たちが、秩父市の北堀篤市長へ完成報告を行い「秩父を訪れて見つけた、観光名所やモチーフが随所にちりばめられています。一回だけでなく繰り返し読んでいただくことで、私たちが感じた秩父市の魅力やときめきが伝わればうれしく思います」と話しました。
北堀市長は「秩父市は少子高齢化が進みますが、観光地、祭文化を持つ場などさまざまな側面があります。コミックを通して、秩父市の魅力をまさに若い女性の感覚でPRしていただいていると感じました。秩父には絹織物「銘仙」など名産もたくさんあるので今回の取り組みをきっかけに、若い方の感覚を取り入れたこれからの時代のデザインや色づかいを活用した街づくりをしていきたい」と話され、御礼の記念品が学生たちに贈られました。
記者発表会の翌日には新聞で取り上げられるなど、産官学連携を通じて地域振興に取り組む新たなモデルとして注目を集めました。