妊産婦?乳児救護所で光源として活用!学生発案のペンライト提供?点灯プロジェクト
2024.02.13
妊産婦?乳児救護所をペンライトで彩るプロジェクトが始まりました。その第1回として、2024年1月10日(水)に百二十年館「JWUラーニング?コモンズかえで」で、ペンライトや光るおもちゃを寄付してもらい、それを使ってのライトアップを行いました。これは日本女子大学が文京区から「妊産婦?乳児救護所」に指定されていることを背景に、「妊産婦?乳児救護所」で不足しがちな光源を、家庭で使っていないペンライト等を提供してもらうことで、避難生活で活用することを目指しています。
本プロジェクトは家政学部住居学科平田球天下体育室主催、社会連携教育センター共催で行われ、企画?運営は平田球天下体育室3年生とボランティアの学生2名が行いました。
■妊産婦?乳児救護所とは?
妊産婦?乳児救護所とは、妊産婦および乳児(0歳児)とその母親が利用できる避難所であり、震度5弱以上の地震が発生したときに開設されます。本学目白キャンパスが位置する文京区には、4か所の妊産婦?乳児救護所があり、本学の新泉山館がその1つです。アレルギー対応粉ミルク、新生児用紙オムツなどの乳児用物資を備蓄しており、看護師、医師、助産師が派遣されます。
授業で学生が考えたアイデアを実現
ペンライトを回収?点灯する企画を進めてみて
本プロジェクトは、今年度の前期授業「地域?企業と未来を創るクリエイティブ?プロジェクト 演習A(以下、クリプロ)」にて、あるグループが提出したアイデアから始まりました。この授業は、住居学科の平田京子(ひらたきょうこ)教授が担当する社会連携科目であり、プロジェクト型の学習を通じて社会連携活動の基礎を学び、実際の社会的課題の解決を図ることを目指しています。「コンサートなどで使うペンライトで、家で使っていないものを学生や教職員から提供してもらい、妊産婦?乳児救護所を照らす」という発案は、避難所で不足しがちな光源を充足させ、かつ大変な避難生活を送る母親と乳児に対して、カラフルな光が安らぎを与えうるのではと、授業内で評価されました。授業後、住居学科内や社会連携教育センターでも、このアイデアを実現するため、学生主体となってプロジェクトを実施することになりました。
ここからは、クリプロの授業からイベント当日の運営まで携わってきた家政学部住居学科3年生の樫原春乃(かしはらはるの)さんにお話を伺ったのでご紹介します。
——中心的な存在として、プロジェクトを進めた理由は?
私はクリプロの授業を受講していて、別の班からこのプロジェクトが発表されました。推し活で集めたペンライトを再活用するという点が、女子大らしくて良い案だな、と感じたことを覚えています。大変な避難生活の中で「ペンライトが避難生活中に心休まる時間を作ってくれるのでは」とも考えて、プロジェクトを進めてきました。
——はじめての回収を行った感想を教えてください
多くの学生にプロジェクトへ参加してもらうことの大変さを痛感しました。寄付がとても少なく、同日に開催したライトアップイベントにもあまり人を集めることができませんでした。まずは多くの学生にこの活動を知ってもらい、その上で寄付しようと思ってもらうには、何か工夫が必要だと感じています。
——今後の展望は?
私は現在3年生ですが、卒業するまではこの活動に携わっていきたいと考えています。今年度は初めての試みだったので、慌ただしいスケジュールで進めてしまった面もあるのですが、次年度は時間をかけて周知して、多くの光源を寄付してもらえるようにしたいです。ゆくゆくは学内だけでなく、地域の方とも活動できたら嬉しいです。
今回、光源を寄付してくださったのは、MSさん、HSさん、KHさん、TIさんです。ご協力いただきありがとうございました。
※家政学部住居学科は、2024年4月より建築デザイン学部建築デザイン学科を開設予定です。