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大好きな韓国で20日間の体験「Kビューティーで完成させるパーソナルスタイリング」

2023.11.13

家政学部被服学科4年 永田 悠花さん 人間社会学部文化学科2年 鈴木 結さん

2023年8月1日~20日で20日間の日程で開催された、韓国?ソウルの誠信女子大学校で学ぶ海外短期プログラム「Kビューティーで完成させるパーソナルスタイリング」(※)に、選考試験を経て本学から2名の学生が参加しました。参加した学生に応募動機や研修の様子、2人が考える海外を体験する意義、本学での学びについてお話を伺いました。

■学生の紹介
家政学部被服学科4年 永田 悠花さん(写真左)
人間社会学部文化学科*2年 鈴木 結さん(写真右)
*文化学科は、2023年度の入学から国際文化学科となっています


– 本日はインタビューをよろしくお願いします。

韓国の短期研修に応募したきっかけは?

永田:私は小学生の頃にK-POPを好きになったことがきっかけで、韓国語や韓国の文化に興味を持ち始めました。自分自身メイクをするのが好きなこともありますし、「ビューティー大国」と言われている韓国で、化粧品や自分の身体の特徴を知り、自身のためになる美容知識を得てみたいと思い応募しました。

鈴木:私も元々K-POPが好きになったことから韓国を好きになりました。韓国語も独学で勉強していていたので言語のハードルが少し低かったということもありますし、韓国には何回か旅行に行っていたので、渡韓に対しても抵抗がありませんでした。大好きな韓国に3週間滞在するので、韓国語力を伸ばすのにも、韓国の友人を作るのにも絶好のチャンスだと思いました。それに選考を通過すれば奨学金で行けることも応募を後押しした理由ですね。

一番楽しみにしていたプログラムは?体験した感想は?

永田:自分の顔の特徴と似合うメイクを知ることができる授業を楽しみにしていました。中でも眉毛の形やパーソナルカラーは自分ではよく分からなくて、気になっていた部分だったので、実際に授業で知ることができて良かったです。
パーソナルカラー診断の授業では、色見本を用いて自分に合う色を先生に診断してもらうことができました。肌の色や瞳の色、髪の色などで診断され、ブルーベースは夏と冬、イエローベースは春と秋に分類されます。私のパーソナルカラーは「ブルーベースの冬」だということで、鮮やかではっきりとした色が似合うそうです。自分でもはっきりした色が好きだったので、客観的にも似合うと診断されて自信がつきました。

鈴木:メイクについても、ブルーベースだとピンク系が似合い、イエローベースだとオレンジやブラウン系が似合うそうです。アクセサリーもゴールドが似合うタイプとシルバーが似合うタイプに分かれます。ちなみに私は「ブルーベースの夏」でパステルカラーが似合うと分かりました。それ以降影響を受けてパステルカラーを選んで着ることが増えました(笑)
私自身としてはK-POPメイクを楽しみにしていました。普段やることのないK-POPメイクをして、とても楽しかったです。ストーンをつけたり、髪に色を入れたり、新鮮な体験でした。韓国メイクはとにかくまつ毛が大事です!ナチュラル系とグリッター系の2種類のK-POPアーティストのパターンのメイクを体験しました。

永田:メイクをした後は、特設スタジオでプロのカメラマンによる撮影会がありました。途中で吹っ切れて、自分でポーズバチバチ考えてモデルをやりました(笑)

鈴木:周りでみんなが見ていて最初は恥ずかしかったんですけど、「はい次!」と順番がまわってきて、スタッフの方が風を当ててくれたりしますし、ポーズしないと撮ってくれないんですよ(笑)なので自然とモデルになりましたね。 
(写真左)スタジオでモデルを体験する鈴木さん (写真右)テーマ撮影「ギャラクシー&SF」に挑戦する永田さん(左)
(写真左)スタジオでモデルを体験する鈴木さん
(写真右)テーマ撮影「ギャラクシー&SF」に挑戦する永田さん(左)
(写真左)チームメンバーにメイクをしてもらう鈴木さん(右) (写真右)自分に合うリップバーム作りも体験
(写真左)チームメンバーにメイクをしてもらう鈴木さん(右)
(写真右)自分に合うリップバーム作りも体験

韓国研修を通して感じた「日本との違い」「日本の良さ」とは?

永田:韓国は何をするにも日本よりスピード感があるのと、日本人よりズバズバ直接的に物事を言うところが違いだと思いました。かたや日本の良さはみんなが相手の意思をくみ取った発言に気を付けているところ。それに空気がきれいです。
プログラムで先生は、日本は化粧品の技術は素晴らしい一方で広告の方法に課題感があり、高品質な割に上手く売り出せていないものが多いとおっしゃっていました。韓国はコスメに大量の広告を打ったり、アーティストを起用したりと、マーケティング戦略にもかなり力を入れているそうです。

鈴木:街の綺麗さはやはり日本が素晴らしいと感じました。一方で、韓国は良くも悪くもルールに縛られないところがあるので、レストランやカラオケでも個人の裁量でサービスしてくれるなど、優しさや温かさを感じました。 
休日にソウル市内のヘファ散策を楽しむ永田さん(左)と鈴木さん(右)
休日にソウル市内のヘファ散策を楽しむ永田さん(左)と鈴木さん(右)

研修で一番の収穫はなんでしたか?

永田:自分に似合う色を知ることができたことと、韓国語力が伸びたことです。メンターの学生や授業サポートの先生が韓国語しか話せない方だったので、韓国語でのコミュニケーション取ることが多くて、さらに話せるようになったと思います。やっぱり話すのが一番!(笑)

鈴木:3週間の間、現地で生活する体験ができたことです。その中で、新しい友人と過ごしたり、現地の大学に通うなど、旅行者の時間軸ではない「住んでいる感覚」で過ごせたことがとても大きな体験でした。それにこのプログラムは全国の大学から学生が参加しているので、日本人の友人も増えました。 

今回の経験を今後どのように活かしていきたいですか?

永田:韓国で知った化粧品の情報を友人にも伝えたいですし、パーソナルカラー診断を受けてから、髪色や洋服、メイクの色にも活かしています。
またアルバイト先に韓国のお客様もいらっしゃるので、接客で語学力をどんどん活かしていきたいです。

鈴木:行ってみて、ますます韓国への興味が湧きました。語学の研鑽をはじめ、文化学科の韓国に関する授業はすべて履修したいです。授業の中で韓国語が出てくるだけでテンション上がりますね(笑)

日本女子大学を選んだ理由は?

永田:衣服やメイクなど着飾ることに興味がありました。衣服について学べる大学に進学したくて探していたところ、デザイン、繊維、消費、製造を広く学べる日本女子大学を知りました。それに、合格率が低く難易度が高いとされる繊維製品品質管理士(TES)の試験の合格者が毎年出ていると聞いたので、資格取得のサポートも充実していると思いました。また、日本女子大学は1級衣料管理士(TA)養成大学として認定されているため、在学中に衣料管理士(TA)の資格を取得できるところも良いと感じました。

鈴木:私の場合、日本女子大学が第一希望だったわけではないのですが、結果として今は満足しています。大学の規模があまり大きくないことで、「ひとりの学生」として埋もれないことが本当に良かったと思っています。あまり学生が多いと、「どうせ選ばれない」と思ってしまいチャレンジしづらいと自分は思ってしまいます。日本女子大学は、先生との距離が近く、相談しやすいので、今回のプログラムに応募する韓国語の添削も気軽にお願いすることができました。名前も覚えてくださったりして、しっかり個人と向き合ってくださる先生が多いのが嬉しいです。

それぞれの学部の学びの魅力や印象的な授業は?

永田:先ほども話したように、被服学科は、繊維やデザイン、製造、環境問題など衣服のことを幅広く学べることが魅力です。特に印象的だったのは、アパレルデザイン論(前期)とアパレル企画論(後期)で衣服の市場調査をし、商戦結果と商品企画案を制作した授業です。まずは講義で学び、今年のトレンドを知った上で、ECサイトや店舗を見に行き、実際に流行した商品をまとめました。後期は、自分でトレンド予測をし、商品構成案や売り場の展開イメージなどを考えて企画書を作成しました。大変でしたけど、私にとって一番充実した学びのあった授業でした。

鈴木:文化学科*は専門が広く、ひとつのことに縛られない点が魅力です。授業内容もユーモアのあるものが多く、飽きないです。私は「社会と文化:韓国」「言葉と文化:アメリカ」という授業が好きです。例えば、韓国文化の授業では、韓国で実際に起きた事件を取り上げて、当時の韓国社会の様子を知ったり、アメリカ文化の授業では、黒人女性が書いた料理の本を読んで、黒人の文化に触れたりします。他には、朴 倍暎教授の授業で韓国の兵役や未解決事件について学んだりもしました。日本だけでなく海外の国々の文化を学べることが楽しいです。
*文化学科は、2023年度の入学から国際文化学科となっています

海外で学びたい方へのメッセージ

永田:社会人になると、長期で海外に滞在することが難しくなるので、学生時代に体験するのもいいと思います。また、実際に行ってみると文化や価値観の違いに触れることができます。世界観が広がると思うので、できるうちに行ってみてください。
どの国の言語であっても、日本語以外を話せるというのは就職活動でも役立つと思うのでおすすめです。

鈴木:現地の生活を体験すると、好きなことをもっと勉強したいと思えるでしょうし、日本との違いを良い面も悪い面も発見できると思います。きっと新しい友人もできますよ。 
研修の写真を見ながら話が盛り上がる二人。モデルを体験しただけあってカメラを向けるとノリノリに
研修の写真を見ながら話が盛り上がる二人。モデルを体験しただけあってカメラを向けるとノリノリに
– 貴重なお話を聞かせてくださり、永田さん、鈴木さんありがとうございました。

将来は、いつか韓国に携わる仕事をしてみたい、外国の方と関わる仕事に就きたいと話す2人。大好きな韓国での体験を糧に、これからも学びの追求と世界との接点づくりに取り組んでいかれることを期待しています。

(※)「Kビューティーで完成させるパーソナルスタイリング」
誠信女子大学のビューティー産業学科は、国内外でKビューティーをリードする学科で、韓国内で最高の教授陣からなる良質な教育プログラムを提供している。
本プログラムは韓国国立国際教育院の支援に基づいて行われる2022-2023年度韓日共同高等教育留学生交流事業である。「Kビューティーで完成させるパーソナルスタイリング」をメイン?テーマにし、ビューティートレンド、コスメの種類、AIが教えてくれる肌のタイプ診断、エステティック、パーティ/K-POPメイクおよびイメージメイキングなど、Kビューティーの全般について見て、学んで、感じて、自ら体験しながら自分に似合うスタイルを探していくプロセスを企画したものである。(参加者募集資料より)