ダイバーシティ宣言
ダイバーシティ宣言
「多様な女性」が共に学びエンパワーしあう女子大学を目指して
日本女子大学は、「女子は学なきをよし」とする考えの強い明治時代に「女子を人として、婦人として、国民として教育する」という理念を掲げる成瀬仁蔵によって創設されました。時代は変わり、女性の大学進学率は上昇し、社会的活躍の場も飛躍的に広がりました。しかし、ジェンダーギャップ指数*の順位に目を向けると、日本は未だ下位に甘んじており、さらなるジェンダー平等に向けた継続的な努力が求められています。同時に、今日この努力を男女二元論に基づいて行うことは適切ではないと気づかされます。
本学では、性の多様性を認識するとともに重要なこととしてとらえ、2024年4月入学者よりトランスジェンダー女性**に受験資格を認め、共に学ぶことを決定しました。そして、この決定は、トランスジェンダー女性のみならず、すべての学生の多様なアイデンティティを包摂することにつながると認識しています。従って、これを契機に、多様な属性(性的指向?性自認、障害の有無、国籍や文化、宗教、信条、年齢等)のありように改めて目を向けなければなりません。
各自が「当たり前」とする世界は、これらの属性により異なり、ぶつかり合うこともあります。そのような時も、一つ一つ乗り越えていく知恵を絞ります。また、各学生が「女性」の一人として、まだ自らを縛っている面がないか、学生同士や、教職員と学生間でたえず対等に語り合い、共に学び、力づけ合う環境を作っていきたいと考えています。
このように、多様なメンバー同士、さらなるダイバーシティの推進をはかることを通して、私たちは共に新しい明日を創ってまいります。
*2021年日本の総合スコア120位/156か国中 世界経済フォーラム公表の『グローバルジェンダーギャップレポート2021』より
**法律上の性別(日本人では戸籍、外国人ではパスポートの表記)が女性以外で、性自認が女性である人
ダイバーシティ推進基本方針
- 日本女子大学は、本学で学ぶすべての学生の修学が適切に進み、充実した学生生活が送れるように諸種の合理的配慮をします。
- 日本女子大学は、構成員の多様な意見を尊重し、そのために様々な対話の機会を確保します。