JWU女子高等教育センター
JWU女子高等教育センター
現在、我が国の高等教育機関には、中央教育審議会の答申をはじめとして、「学修成果の可視化」、「教育効果の測定」、またそれらの専門的な分析やエビデンスに基づいた改善と情報公開等、教育内容や教育方法に関する改善、工夫について、これまで以上に迅速な対応が強く求められています。
このような取組に加えて、本学は女子大学のパイオニアとして先駆的に取り組み得る女子高等教育のあり方を、専門的な知見に基づき検討していく必要があります。
本学は、様々な課題に関し積極的に教育改革、教育改善を進め、社会からの要請にこたえうる大学として、その活動成果を継続して公表していきます。
こうした使命を果たすため、教学マネジメントの一翼を担う機関として「JWU女子高等教育センター」を設置しました。
JWU女子高等教育センターの役割
- 本学の高等教育活動について、継続的な改善や改革を組織的に推進、支援するため、高等教育全般に関する各種検討を行い、本学の施策に反映させるための具体的な提言を行う。
- 本学における高等教育のあり方、本学の社会的役割と教育成果を自己評価?点検し、改善につなげる活動等に取り組む。
- 新たな時代に向けた女子高等教育の観点から、本学独自の女子高等教育施策について検討を行う。
女子高等教育への思い
本学は創立者成瀬仁蔵の「女子教育」への思いを具現化することをめざし、1901年に発足しました。「女性にとって真に幸せな生き方とは何か」創立者が投げかけた問いはとても深く、現代においても我々はその答えを探し続けています。JWU女子高等教育センターは、女子総合大学としての本学の力を結集し、この問いかけに答えを見出していくための要となる組織です。
旧弊に縛られず、自らの能力を発揮するには、多様な学びが必要となります。本学は総合大学として4つの科学系統—人間生活科学、人文科学、社会科学、自然科学—を学ぶ学部?学科を擁し、それぞれの分野で高いレベルの球天下体育?教育活動を繰り広げています。学生は在学時に異なる学問分野に触れ、互いに切磋琢磨する環境に身を置くことで、質の高い専門教育とそれらを紡いだ総合的な学びを深めていきます。こうして多面的な学士力を身に着けることによって、社会で活躍するための素地を作り上げていきます。
ところが、現代の日本社会は女性がその能力を十分に発揮できているとは言い難い状況にあります。例えば、新たなウイルスへの対応でその重要性が再認識されつつある情報サービス産業に従事する女性の比率は、いまだに低いままです。このように性別に偏りがある分野においては、女性の活躍が強く期待されています。実際のところ、情報サービス産業は社会のあり方と深く関係しており、さまざまな専門の学びを活かせる可能性があります。しかし、ICT技術への理解や経験が不足していては、そのフィールドに踏み出す勇気をもつことができません。
こうした社会状況を見据え、本センターでは情報科学に関する専門教育を背景にしつつ、ICT技術とそれを社会に活かすことを学べる教育プログラムを、学科を問わず全学的に提供することを提案し、2021年度のキャンパス統合時からの実現に向けて取り組みを進めています。
総合大学としての強みを発揮することを通し、社会に残る先入見や慣習にとらわれることなく女性が活躍のステージを広げ、幸せに生き抜く力を身に着けられるよう、本センターは全学的な視点から教育の質を高めるための活動を続けてまいります。
JWU女子高等教育センターの活動
2024/4/2
2023年度活動報告書を掲載いたしました。