【学生インタビュー】人間社会学部文化学科 3年 髙田 幸佳さん
2022.03.14
【学生インタビュー】人間社会学部文化学科 3年 髙田 幸佳さん
成人祝いの宿泊プランを企画?販売 —学生インターンシップでの経験—
福岡県にある宿泊施設の学生インターンシップに参加し、新たな宿泊プランの企画?販売?PRを経験した髙田 幸佳(たかだ さちか)さんにお話をうかがいました。
■髙田さんのインターンシップ概要
インターンシップ先:柳川藩主立花邸 御花(福岡県柳川市新外町1)
業種:ホテル?旅館?ペンション
期間:2021年1月応募。同年4月?12月に参加。
販売までのステップ:
- 4?6月:3チームに分かれた宿泊プラン企画
- 5月:2泊3日で現地調査
- 7月:プラン決定
- 7?11月:販売に向けた準備(コンテンツ詳細検討?広報活動?販促物制作)
- 12月:モニター試泊
- 12月27日?:販売開始
■髙田さんたちが企画?販売した宿泊プラン概要
プラン名:家族で過ごす宿泊プラン「ハタチと家族」
キーワード:家族とのつながり
プランの内容:
●1日目
ご夕食?語らいの場
大広間での庭園鑑賞
想いを綴る時間
●2日目
ご朝食
8:00 着付け
10:00 川下り
11:30 ご昼食
12:30 記念写真
13:00 家族の成人式
——— 髙田さんたち学生インターンの皆さんが、新しい宿泊プランを企画?販売されたことがニュースになっていました。
ニュースを見つけてくださってありがとうございます!インターンシップ先の宿泊施設で、成人を迎えられた方とそのご家族向けの宿泊プランを企画しました。
——— 御花のインターンシップに参加されたきっかけは何でしたか。
きっかけは父親の勧めで、立教大学観光学部において、一般社団法人Intellectual Innovations代表理事の池尾健特任球天下体育員が開講している「ホテル運営論」に参加したことです。この授業では、外部聴講生を募集しており、参加することができました。
その講義では、様々な地方でホテルなど観光業に携わる方々がゲストスピーカーとして登壇されました。その一人として講演された御花の立花千月香(ちつ?か)代表のこれまでの人生の話がとても面白く、そのお人柄に惹かれました。
立花代表は大学卒業後に商社で勤務され、その後アメリカに留学した後、家業を継ぐ形で御花に入社されました。文化財を生かした新しいマーケティングを試み、ブランディングにも注力されています。
そこから御花のSNSをフォローしていたところ、学生インターンシップの募集を知り、応募することにしました。
私はもともと旅行が趣味で、コロナの流行前には、アルバイト代を貯めて友人と海外旅行に行っていました。
——— インターンシップはどのようなメンバーが参加して、企画を進めたのですか。
応募から代表面接を経て、全国の大学3?4年生男女12名のメンバーが決定しました。メンバーは九州から中国、関西、関東とさまざまな地域から集まっていました。まずは12名を3チームに分けて、それぞれのチームで企画を考えるところから始まりました。
御花からは「新成人のための学生視点の宿泊プランを販売」というゴール設定をいただきました。
——— 初対面の学生さんとオンラインでの打ち合わせだったと思いますが、円滑に進みましたか。
最初に全員が自己紹介をして、同じチームになりたい方に投票するシステムでチームが決まりました(笑)。でも皆さん面白いし、誰とチームになっても楽しそうでした。
チームに分かれて、まずプランを考えました。それをブラッシュアップする目的で、ゴールデンウィークには実際に御花で宿泊する現地調査に参加しました。メンバーとは2か月もオンラインで話していたので、初めて会うのに初めてではないような不思議な感覚でした(笑)。
——— 現地調査ではどのようなことをしましたか。
3日間の研修で、1日目は御花がある柳川市の観光をしました。柳川の川下りを体験したり、名物であるうなぎのせいろ蒸しをいただいたりと、プランの参考になる観光を用意してくださいました。
2日目は、講義の日。立花代表から御花の歴史と貴重な文化財である御花の建造物についての講義を受けました。また、このインターシップの共同主催者である、一般社団法人 Intellectual Innovationsの池尾さんからは、観光業のマネタイズについて、そして柳川の観光産業従事者の方々から地域の観光について、それぞれお話をうかがいました。
3日目は、自由散策の日。各自情報収集や希望する体験を行いました。最後に、現地調査で収集した情報を取り入れ、アップデートしたプランの発表会をして研修を終えました。
ニュースを見つけてくださってありがとうございます!インターンシップ先の宿泊施設で、成人を迎えられた方とそのご家族向けの宿泊プランを企画しました。
——— 御花のインターンシップに参加されたきっかけは何でしたか。
きっかけは父親の勧めで、立教大学観光学部において、一般社団法人Intellectual Innovations代表理事の池尾健特任球天下体育員が開講している「ホテル運営論」に参加したことです。この授業では、外部聴講生を募集しており、参加することができました。
その講義では、様々な地方でホテルなど観光業に携わる方々がゲストスピーカーとして登壇されました。その一人として講演された御花の立花千月香(ちつ?か)代表のこれまでの人生の話がとても面白く、そのお人柄に惹かれました。
立花代表は大学卒業後に商社で勤務され、その後アメリカに留学した後、家業を継ぐ形で御花に入社されました。文化財を生かした新しいマーケティングを試み、ブランディングにも注力されています。
そこから御花のSNSをフォローしていたところ、学生インターンシップの募集を知り、応募することにしました。
私はもともと旅行が趣味で、コロナの流行前には、アルバイト代を貯めて友人と海外旅行に行っていました。
——— インターンシップはどのようなメンバーが参加して、企画を進めたのですか。
応募から代表面接を経て、全国の大学3?4年生男女12名のメンバーが決定しました。メンバーは九州から中国、関西、関東とさまざまな地域から集まっていました。まずは12名を3チームに分けて、それぞれのチームで企画を考えるところから始まりました。
御花からは「新成人のための学生視点の宿泊プランを販売」というゴール設定をいただきました。
——— 初対面の学生さんとオンラインでの打ち合わせだったと思いますが、円滑に進みましたか。
最初に全員が自己紹介をして、同じチームになりたい方に投票するシステムでチームが決まりました(笑)。でも皆さん面白いし、誰とチームになっても楽しそうでした。
チームに分かれて、まずプランを考えました。それをブラッシュアップする目的で、ゴールデンウィークには実際に御花で宿泊する現地調査に参加しました。メンバーとは2か月もオンラインで話していたので、初めて会うのに初めてではないような不思議な感覚でした(笑)。
——— 現地調査ではどのようなことをしましたか。
3日間の研修で、1日目は御花がある柳川市の観光をしました。柳川の川下りを体験したり、名物であるうなぎのせいろ蒸しをいただいたりと、プランの参考になる観光を用意してくださいました。
2日目は、講義の日。立花代表から御花の歴史と貴重な文化財である御花の建造物についての講義を受けました。また、このインターシップの共同主催者である、一般社団法人 Intellectual Innovationsの池尾さんからは、観光業のマネタイズについて、そして柳川の観光産業従事者の方々から地域の観光について、それぞれお話をうかがいました。
3日目は、自由散策の日。各自情報収集や希望する体験を行いました。最後に、現地調査で収集した情報を取り入れ、アップデートしたプランの発表会をして研修を終えました。
——— 楽しそうな研修ですね!一方で観光業のマネタイズまで学べるとは本格的ですね。
旅行が好きなので福岡に行けるという意味でも、とても楽しかったです!講義については、プランをただ楽しいものにするだけでなく、きちんとマネタイズをするという観点で学んだことがとても重要でした。
——— その発表会で、実際に販売するプランが決まったのですか。
いえ、その後7月の最終コンペで実際に販売するプランが決まりました。残念ながら私のチームのプランは選ばれなかったのですが、今度は決まったプランの販売に向けて、全員で役割分担をして準備を始めました。
——— 髙田さんはどのような役割を?
実行チームでは広報を担当しました。具体的には、noteの記事執筆、Twitter運用、メディア対応を担当しました。実際の販売をする前にモニターさんに試泊していただいたのですが、その試泊のプレスリリースの執筆、試泊中の取材アレンジなどです。また全期間を通してスポークスマンとしてメディアの取材対応もしました。
(※髙田さんが執筆したnote記事は以下のリンクにてご覧ください。)
——— すごい!完全な広報業務ですね。なぜ広報を選んだのですか。
もともと人と関わるのが好きで、人と何かを作ることに興味がありました。コミュニケーションが大切な広報はぜひやりたいと思って手を挙げたので、今回の経験は本当に貴重なものですね。
——— 応募から約1年で販売まで漕ぎつけました。ズバリ一番苦労したことは何ですか。
一番はモニター試泊と販売がコロナの感染拡大によって延期になってしまったことです。もともとは10月に試泊の予定だったのですが、2か月延期になりました。福岡に行けなくなり、全員のモチベーションを保つことが難しかったです。
——— なるほど、2か月延期はみなさんの予定を合わせるのも難しくなりますよね。では、一番楽しかったことと今回の経験での収穫を教えていただけますか。
まずは福岡に行けたことです!九州に行ってみたかったのが叶ったことと、そこで新しい知識を得ることができたのはとても楽しかったです。
収穫といえば仲間です。メンバー全員が学んでいる学科も違い、趣味も違う。会ってみてとても刺激を受けました。伝統工芸好きの学生、中東の言葉を話す学生、起業を目指す学生などさまざまで、すごく面白かったです。全国に仲間のネットワークができたことは私の財産です。これからも繋がっていけることが楽しみですね。
旅行が好きなので福岡に行けるという意味でも、とても楽しかったです!講義については、プランをただ楽しいものにするだけでなく、きちんとマネタイズをするという観点で学んだことがとても重要でした。
——— その発表会で、実際に販売するプランが決まったのですか。
いえ、その後7月の最終コンペで実際に販売するプランが決まりました。残念ながら私のチームのプランは選ばれなかったのですが、今度は決まったプランの販売に向けて、全員で役割分担をして準備を始めました。
——— 髙田さんはどのような役割を?
実行チームでは広報を担当しました。具体的には、noteの記事執筆、Twitter運用、メディア対応を担当しました。実際の販売をする前にモニターさんに試泊していただいたのですが、その試泊のプレスリリースの執筆、試泊中の取材アレンジなどです。また全期間を通してスポークスマンとしてメディアの取材対応もしました。
(※髙田さんが執筆したnote記事は以下のリンクにてご覧ください。)
——— すごい!完全な広報業務ですね。なぜ広報を選んだのですか。
もともと人と関わるのが好きで、人と何かを作ることに興味がありました。コミュニケーションが大切な広報はぜひやりたいと思って手を挙げたので、今回の経験は本当に貴重なものですね。
——— 応募から約1年で販売まで漕ぎつけました。ズバリ一番苦労したことは何ですか。
一番はモニター試泊と販売がコロナの感染拡大によって延期になってしまったことです。もともとは10月に試泊の予定だったのですが、2か月延期になりました。福岡に行けなくなり、全員のモチベーションを保つことが難しかったです。
——— なるほど、2か月延期はみなさんの予定を合わせるのも難しくなりますよね。では、一番楽しかったことと今回の経験での収穫を教えていただけますか。
まずは福岡に行けたことです!九州に行ってみたかったのが叶ったことと、そこで新しい知識を得ることができたのはとても楽しかったです。
収穫といえば仲間です。メンバー全員が学んでいる学科も違い、趣味も違う。会ってみてとても刺激を受けました。伝統工芸好きの学生、中東の言葉を話す学生、起業を目指す学生などさまざまで、すごく面白かったです。全国に仲間のネットワークができたことは私の財産です。これからも繋がっていけることが楽しみですね。
——— 少し遡りますが、髙田さんはなぜ日本女子大学を選ばれたのですか。
私は自己推薦入試で日本女子大学に入学しました。高校生の時から文化人類学を学びたいと思っていたのが、この大学の志望理由です。その当時から文化学科の中西裕二教授のゼミに入りたいと思っていて、入試の面接でもそれを伝えました。
大学選びは文化人類学を学べる大学で絞り込みました。高校までは共学だったのですが、女子大に入ることで自分なりの「ジェンダーの比較」ができることも期待していました。
実際に中西教授のゼミに入り、授業が楽しく充実しています。
——— ちなみに、髙田さんにとって日本女子大学はどんなところですか。
良い意味でゆったりしていて、学生の雰囲気も含めて嫌な騒がしさがなく、とても落ち着く場所です。また、教授との距離が近く、丁寧に接してもらえるのが好きなところです。
——— 今回のプラン提案で、大学で学んだどのようなことが生きたと思いますか。
文化人類学を学んだことで、男女の考え方の違いを分析できるため、企画する際のペルソナ設定では意見を述べられたと思います。それに、ワークショップやディスカッションをする授業を数多く選択して履修したので、ディスカッション慣れしていたことが積極的に発言できたことに繋がったと思います。
——— 初対面のメンバーとオンラインで堂々と意見交換できるのは経験の賜物ですね。
今回のインターンシップで学んだことで、将来の仕事に生かしたいことを教えてください。
一つ目は、実現性を考えること。
二つ目は、計画性を大切にすること。案件の予定から広報プランを逆算して動くことです。
大きくはこの二つで、それ以外だと、SNSは継続が大事だと気づきました。それが大変なんですけどね(笑)。
——— とても大事なことですね!私も髙田さんから今日改めて学べました。
将来の夢があればおうかがいできますか。
志望する就職先は観光業ではないのですが、今回ご縁をいただいた御花の立花代表のような、周りに影響を与えて巻き込んでいける方が目標です。
これからインターンシップに参加される方は、例えば就職先とは分けて考えて、趣味として興味のある分野や業種を選ぶのもひとつの選択肢かもしれません。好きだからこそ、思いっきり楽しめて、いいアイデアが浮かんだり、共感できる仲間ができたりするのではないでしょうか。
——— 貴重な経験をお話しいただきありがとうございました。これからの活躍も楽しみにしています。
私は自己推薦入試で日本女子大学に入学しました。高校生の時から文化人類学を学びたいと思っていたのが、この大学の志望理由です。その当時から文化学科の中西裕二教授のゼミに入りたいと思っていて、入試の面接でもそれを伝えました。
大学選びは文化人類学を学べる大学で絞り込みました。高校までは共学だったのですが、女子大に入ることで自分なりの「ジェンダーの比較」ができることも期待していました。
実際に中西教授のゼミに入り、授業が楽しく充実しています。
——— ちなみに、髙田さんにとって日本女子大学はどんなところですか。
良い意味でゆったりしていて、学生の雰囲気も含めて嫌な騒がしさがなく、とても落ち着く場所です。また、教授との距離が近く、丁寧に接してもらえるのが好きなところです。
——— 今回のプラン提案で、大学で学んだどのようなことが生きたと思いますか。
文化人類学を学んだことで、男女の考え方の違いを分析できるため、企画する際のペルソナ設定では意見を述べられたと思います。それに、ワークショップやディスカッションをする授業を数多く選択して履修したので、ディスカッション慣れしていたことが積極的に発言できたことに繋がったと思います。
——— 初対面のメンバーとオンラインで堂々と意見交換できるのは経験の賜物ですね。
今回のインターンシップで学んだことで、将来の仕事に生かしたいことを教えてください。
一つ目は、実現性を考えること。
二つ目は、計画性を大切にすること。案件の予定から広報プランを逆算して動くことです。
大きくはこの二つで、それ以外だと、SNSは継続が大事だと気づきました。それが大変なんですけどね(笑)。
——— とても大事なことですね!私も髙田さんから今日改めて学べました。
将来の夢があればおうかがいできますか。
志望する就職先は観光業ではないのですが、今回ご縁をいただいた御花の立花代表のような、周りに影響を与えて巻き込んでいける方が目標です。
これからインターンシップに参加される方は、例えば就職先とは分けて考えて、趣味として興味のある分野や業種を選ぶのもひとつの選択肢かもしれません。好きだからこそ、思いっきり楽しめて、いいアイデアが浮かんだり、共感できる仲間ができたりするのではないでしょうか。
——— 貴重な経験をお話しいただきありがとうございました。これからの活躍も楽しみにしています。
(聞き手:広報課)
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