協定?認定大学留学体験談 S.S.さん
協定?認定大学留学体験談 S.S.さん
文学部英文学科3年(留学時)S.S.さん
カリフォルニア州立大学ロングビーチ校 / アメリカ / 2022年度認定大学留学
留学先を選ぶ際に重視したこと
重視したことは二つあります。一つはプログラムの時期です。私は3年生での留学でも4年間で卒業し、就活もしっかり取り組みたかったので、キャリア支援課の方にも相談して就活にそこまで支障が出ない、春出発のプログラムがある大学を選びました。(就活との兼ね合いが心配な方は、一度キャリア支援課に相談すると良いと思います)二つ目は、少し飽き性な部分があるので、のんびりと落ち着いたところではなく、どちらかといえば色々見にいく所があり、刺激がありそうな都会の方に留学したいという思いがありました。ちなみに、留学前は意識していなかったのですが、ロングビーチはアメリカの観光名所へのアクセスは良かったです。ロサンゼルスやハリウッドへは車で40分?1時間で行くことができます。また、大谷選手が所属していたことで有名なエンジェルススタジアムやカリフォルニアディズニーランドへはバスで1時間弱で行くことができました。そのため、何度か授業終わりに大学から大谷選手の試合を観戦しに行っていました。また、サンフランシスコやラスベガスへも飛行機で1時間、7時間ほどかかりますが約20ドルでバスでも行くことができるので、ちょっとした旅行も楽しめました。
留学先大学での授業選択で重視したこと
自分がゼミで専攻する言語学の授業をメインに選択しました。
ゼミが始まる3年生の時に留学をしましたが、言語学のゼミに入りたいと1年生の時から考えていたので、留学前に入るゼミも決め、担当の先生にもご挨拶をしていました。そのため、留学先の大学で授業選択をするときも、ゼミの先生にどのような授業を取れば良いかなどを相談していました。
あまり重視はしていませんでしたが、評価方法は確認しておいた方が良いかもしれません。課題などがなく、テストの点数のみで成績をつけられる授業もあるので、自分ができるかどうか、考えておくことをおすすめします。
留学で得たもの
○英語力
自分が目指しているより流暢に喋れるようにはなりませんでしたが、英語を聞くこと、日常会話くらいの会話に慣れた感覚はあります。英語が溢れる環境とはいえ、受け身な状態だと、そう多くは英語を話す機会を得られないと思いました。そのため、自分で人に話しかけたり、イベントに参加したり、積極的に行動することも大事だと思いました。
○人との繋がりを大切にするようになった
正直、日本にいた時は人との付き合いが面倒臭いと思ってしまうところがありました。自分から積極的に会ったり、連絡を取ることはしていなかったので、人との関わりが希薄になっていくことを感じていました。しかし、留学をして自分1人では解決できないことにも直面し、たくさんの人に助けてもらいました。助けてもらえたことも嬉しかったですが、それをきっかけに仲良くなれるなど、すごく人の縁の大切さを感じました。それ以来、留学を通して会った友達とは誕生日に連絡をしたり、何か機会があれば積極的に連絡を取るようになりました。また、大学の先生ともインスタグラムのアカウントを交換し、たまに連絡を取るなどしています。人との縁が大事だと思えたこと、人と会うことで自分の楽しいという気持ちが増えたことは得られてよかったことだと感じます。
○人との距離感の測り方が上手くなった
主にシェアハウスを通じて感じたことなのですが、どうしたら人と良い空気感、距離感でいられるかを自分なりに学べたと思います。どうしても一緒にいる時間が長いと、苦手な部分も出てきてしまいます。しかし、誰にでも良い部分や好きだと思える部分があるので、そのプラス面を意識して人と接するようになりました。また、人と接する時間の長さや回数を自分なりにコントロールすることも大事だと思いました。
○楽しいという気持ちを大切にするようになった
自分が辛いと思う中でも、何か楽しみな予定を入れたり、常に気持ちを上向きにしていようという思考がつきました。これは日本にいた時にもできたことではあるのですが、留学を通してメリハリをつけることの大切さを学びました。友達と、「課題辛いけど、終わったらコストコにアイスとピザ食べに行こう」「テスト終わったら大谷くん観に行こう」など楽しみを設定していました。まだまだメリハリをつけることは下手くそな部分もありますが、今後もっと身につけたいと思います。
○日本の良さが分かった
留学を通じて、日本に生まれて良かったと何度も思いました。1番の理由として治安です。日本でも、夜道は気をつけないといけない場所もあるとは思います。しかし、「この場所に行ったら危険な目に遭う」という場所はあまりないと思います。その点で、日本は治安が良いと感じました。また、街が人の居心地が良いように整備されていることも当たり前ではないのだと気づきました。アメリカでは年間を通して多くの銃撃事件があったり、薬物で正常な精神状態ではなくなってしまっている人が街にいたり、街とそこにいる人の状況から、とても貧富の差を感じる場面も多々ありました。そういう状況を知り、直面した時に、アメリカという地が怖いと感じてしまうこともありました。そのため、外に出かけるときはいつも何か不審な動きはないか、警戒していた部分があったと思います。その経験から、日本で自分が純粋に楽しみな気持ちで出かけることができるのは、どれだけ安心感があって、幸せなことなのか身に染みて感じます。もちろん、アメリカで過ごして好きだと思える部分もあります。しかし、心配性な自分の性格からして、日本の治安の良さがどれだけ自分に重要だったか、とても考えるきっかけになりました。
○自信がついた
留学の準備から留学中での経験など、大変だと思うことや辛いこともありました。しかし、それを自分なりに考えてなんとかした経験は、全て自分の糧になっていると思います。「日本人が多くて嫌だな」「全然英語で喋れない」など自分の想像と違ったこと、思い通りにいかなかったこともたくさんあります。ただ、そういう状況でどうすることが最善か、色々試行錯誤できたことは自分の経験値を高めてくれたと思います。
留学先大学で登録した授業科目
授業科目名
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Language and Culture
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授業概要
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〈授業について〉主に言語と様々な文化的トピックの関係についてです。例として、バイリンガルにおけるコードスイッチング、言語の衰退等です。提示された文献を事前に読み、それについて先生が講義をします。また、生徒が提示された文献について授業を行うこともありました。
〈宿題について〉文献を読んだり、ビデオを視聴して質問20個ほどに答えるものでした。
〈テストについて〉文献に関する1?3問程度の小テストが全6回行われました。問題は事前に公開されています。中間と期末でテストがあり、どちらも事前に家で文献を参考に20問ほど答え、クラス内で選択と記述で30問ほど答える2部制でした。
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コメント
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期末レポートで会話を録音し、言語事象について15枚程度にまとめて提出しました。初めて会話を録音し、書き起こすなど大変でしたがやりがいはありました。事例として日本人に関するトピックが多く、発言できる機会がありました。
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授業科目名
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Implication of Human Language
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授業概要
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〈授業について〉人と言語の関わりについての授業でした。例として、人類の言語について動物の言語と比較して考えてみたり、人類の進化からも考えました。授業形態として、まずその日のトピックに関する質問が提示され、クラスメイトと話し合います。その後、先生のスライドを元に授業が進められていきます。
〈宿題について〉文献を読んだり、ビデオを視聴して先生の質問に500字程度で答えるものがよく出されました。
〈テストについて〉授業内容におけるキーワードをもとにした小テストが3回ありました。中間と期末は記述と選択で50問ほどです。
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コメント
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1学期の間でエッセイを4つ書きました。毎回テーマがあり、それについて自分の考えを800字以上で書いていきます。必ず参考文献を3?5個探し、自分の考えをサポートします。先生は、意見の明確さ、根拠の強度、レポートのフォーマットまで細かくチェックしてくださいました。
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授業科目名
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Modern English Grammar
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授業概要
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〈授業について〉文法の授業で、一つのセンテンスがどのような要素で作られているのか分析しました。先生がセンテンスにおける要素の役割や問題の解き方などを説明し、実際に授業の中で解きます。
〈宿題について〉ほぼ毎回、授業で習ったトピックの問題を解き、必ずノートに書いて手渡しでの提出でした。
〈テストについて〉小テストが全6回ありました。中間と期末テストは家で事前に問題を解くパートと教室で受けるパートの2部制でした。
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コメント
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履修した授業の中で一番理解ができた授業でした。センテンスの構造にルールが決まっているので、そこさえ理解できれば、取り組みやすかったです。
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授業科目名
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Intercultural Communication
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授業概要
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〈授業について〉文化的な違いだけでなく、人には全員違いがあり、それは性別や性自認、人種、アイデンティティなど、人は様々なコミュニティに属しており、その中でも違いを理解しないといけないということも学びました。
〈テストについて〉宿題はなく、テストと小レポート一つでの評価です。テストは全部で3回あり、全て選択形式で50問ですが、授業で学んだトピックを実生活の会話などに置き換えた問題で難しかったです。
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コメント
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この授業が一番発言できた授業でした。授業初回時に、留学生だという自己紹介をする機会がありました。その後、授業では日本に関するトピックがたくさん出てきました。その都度、先生は日本人の私がいることを分かった上で、全体に意見を求めていました。私も発言したかったのですが、なかなか勇気を出せず、発言の機会を何度も逃してしまいました。しかし、自分の国の文化について発言したいと強く思い、思い切って手を挙げたところ、80人ほどの学生がすごく興味を持って私の発言を聞いてくれて、先生もとても丁寧に聞き取ってくださいました。その後の授業では、先生から「今日は日本に関するトピックがあるから、あなたが可能だったら、ぜひ発言してみてね」と授業前に声をかけてくれました。この授業で、文化系の授業では、留学生は自分の文化を伝えられたり、発言ができるチャンスがあると感じました。また、良くも悪くも先生から「留学生だから」という特別なサポートはありませんが、自分から求めたり挑戦すれば、とても丁寧に対応してくれると感じました。
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